映画「グリーンブック」のあらすじ、感想!

映画レビュー

発表されましたね、2019年アカデミー賞!
何となくですが、サプライズはそんなに無かったかな…

作品賞の本命とされていた、この「グリーンブック」。
下馬評通り、見事受賞しました!
他にも、助演男優賞・脚本賞の計3部門受賞という結果になりました。

この映画の作品賞受賞が決まった時、
「ブラック・クランズマン」の監督スパイク・リーが
激怒して会場から帰っちゃったとか…
個人的には監督賞はスパイク・リーに獲って欲しかったですけどね(笑)

ということで、何かと話題の「グリーンブック」。
感想を書いていきます!!!

映画「グリーンブック」の基本情報

あらすじ

時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。

(出典元:https://gaga.ne.jp/greenbook/about.html)

監督

 ピーター・ファレリー 

1956年、アメリカ生まれ
~主な作品~
・『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994)
・『メリーに首ったけ』(1998)
・『愛しのローズマリー』(2001)

キャスト

ヴィゴ・モーテンセン(トニー・“リップ”・バレロンガ)

1958年、アメリカ生まれ
~主な作品~
・『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2001~2003)
・『イースタン・プロミス』(2007)
・『はじまりの旅』(2016)

「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンの時とはだいぶ違うな…
と思ったら、この役作りのために20kg太ったそうです!
こういう話聞くと、役者さんってやっぱ凄いなと改めて感じますね!

マハーシャラ・アリ(ドクター・ドナルド・シャーリー)

1974年、アメリカ生まれ
~主な作品~
・『ドリーム』(2016)
・『ムーンライト』(2016) …アカデミー賞助演男優賞受賞

・『アリータ:バトル・エンジェル』(2018)

この作品でも、助演男優賞を獲りましたね!
映画を見れば、受賞には納得です!

感想

対象的な2人のキャラクターに注目!!

トニーとシャーリー。
この2人はイタリア系白人と黒人という人種の違いはもちろん、
性格や囲まれている環境が全くの正反対。

トニーは元々クラブの用心棒でもあり、体格も良く喧嘩も強い。
性格も粗暴でガサツ、感情の赴くままに動くタイプ。
物語の最初は、トニーも人種に対する偏見を持っていました。

一方、シャーリーは理性の人。
モラルやマナーに厳しく、決して暴力には訴えず論理立てて対話をする。
また、信念も強く、自ら黒人差別が根強く残る南部地域へツアーに繰り出すほど。

普段の生活も対照的で、トニーは妻や息子たち、親戚や友人に囲まれている一方、
シャーリーはカーネギーホールの上で骨董品に囲まれて孤独に過ごす日々。

そんな何から何まで対照的な2人が一緒に行動するのです。
面白くないわけがない!!!

オススメなのはフライドチキンのシーン。
思わず笑っちゃいますから必見です!

分かり易い構成で見てても疲れない!

人種差別がテーマの映画は大体が重いタッチで描かれていますが、
この作品はコメディ要素を多く取り入れ、見やすい!

物語の構成も起承転結がはっきりしていて、まさに王道のロードムービー。
テンポも速く、途中で飽きることもなく最後まで見れる作品です!

“差別”の先にある”希望”

トニーは初め、黒人に対しての差別意識を悪びれもせずに持っていました。
配管修理に来た黒人が使ったグラスはそのままゴミ箱へポイッ。
そんなシーンもあるぐらいです…

しかし、ひょんなことからシャーリーの運転手になり、
シャーリーの演奏を聴いたことで意識が変わります。
妻への手紙にも、「あいつは天才だ」と書くぐらいにシャーリーのことを認め始めます。
と同時に、シャーリーの孤独にも気づき始めるのです。

旅が進むにつれて互いに打ち解けあう2人。
トニーは妻のドロレスから手紙を出すように言われていましたが、
あまりに文才がないため、シャーリーが呆れて手伝います。
その手紙はドロレスの心を時めかせ、周りに自慢するぐらいに夢中に!

ただ、ラストでドロレスが初めてシャーリーと対面した際、
「手紙をありがとう」と耳元で囁きます。
ドロレスには全てわかっていたのですね。

ここで重要なのは、ドロレスは差別や偏見などなく、
フラットな目でシャーリーを見ている
ということです。

序盤の黒人の修理工の時も、自然にドリンクを出してもてなす様など、
純粋に人種など関係なく同じ”人間”として扱っています。
だからこそ、黒人は白人より劣っているという意識なく、
シャーリーが知的な手紙を代筆したと自然に思えたのではないでしょうか?

黒人“だけど”教養があり、スマートで才能に溢れたシャーリー。
白人“だけど”粗暴、差別意識があったが、旅を通じて変わっていくトニー。
そして、白人“だけど”差別意識などないドロレス。

この映画には、黒人”だから”…、白人”だから”…ではなく、
人間は人それぞれ、違った魅力を持っている。
変な固定観念で人を見てたら、人生損してるよ?

っていうメッセージが込められているのかなと思います。

まとめ

この映画は、”白人が描いた黒人のステレオタイプ”の映画だと
批判されているようですが、正直日本人の私にはピンときません。

それどころか、差別や偏見に対するメッセージを込めつつ、
エンターテイメントとして楽しめる作品
となっており、
非常に素晴らしい作品だと感じました!

やっぱり、後味のいい作品の方がイイですよね?(笑)

一度は見るべき作品かと思います!